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【Bitcoin】スケーラビリティ問題、Segwit、ライトニング・ネットワークとは何か?

Entry Date _ 2017.08.25
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ModifiedDate _ 2017.08.25

■ビットコインはなぜ分裂したのか?

社員Aです。最近、ビットコインなど仮想通貨にハマっていて止まりません。

さて、8月1日は仮想通貨にとって特別な日になりました。それはビットコインビットコイン・キャッシュという2つの仮想通貨に分裂したからです。

――ということばかりスキャンダラスに語られることが多いですが、じゃあなんで分裂するに至ったかというとも知っておく必要があるでしょう。それはスケーラビリティ問題を解決する方法について、意見が別れたからです。

ビットコイン内部のゴタゴタについては詳しく書きませんが、顛末としてビットコインは、Segwit(セグウィット)という方法で問題を解決していこうということになり、システムが8月1日にアップデートされました。

また同日、それとは別の解決方法の採用を主張していたグループは、ブロックサイズを8メガバイトに拡張しビットコイン・キャッシュとしてフォークする(分かれる)道を選びました。

そして昨日の8月24日の11時ごろ、とうとうSegwitがアクティベートされ、これから少しずつSegwitの効果があらわれてくるはずです。

DH9Z52RUMAAJW4t.jpgのサムネイル画像

さて、スケーラビリティ問題とかSegwitと言われたところでこの言葉に馴染みがある人は少ないでしょう。ここではその2つと、それに伴うライトニング・ネットワークという今後大きく注目されるだろう仕様について調べてわかったことを簡単に書いてみようと思います。

■「スケーラビリティ問題」とは何か?

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ビットコインのスケーラビリティ問題とは簡単にいうと、ビットコインのブロックチェーンにおける一つのブロックのサイズが1メガバイトであることに起因しておきた問題です。

ビットコインは約10分毎に取引の承認作業を行うのですが、その時に承認できるのはひとつのブロックだけです。ひとつのブロックには1メガバイト分のトランザクション(取引履歴)しか入りませんから、漏れてしまったトランザクションは次のブロックにまわされることになります。つまり、次の10分後の承認作業まで待たなければならなくなります。

ビットコインの初期のころは取引量も少なかったので十分だったのですが、時が経ちビットコインを使う人が増えたことによって取引量が増え、その順番待ちの状況がどんどん悪化していきました。

具体的に昨今の状況を言えば、AさんからBさんにビットコインを送金するのに、早ければ10分で届くはずなのに1時間も2時間も...5時間たってもまだ届かないという事態になってしまったわけです。

ビットコインは送金の速さも特徴のひとつでしたが、これでは銀行の送金時間にも劣りますので、早急な改善に迫られていたはずです。

■「Segwit」とは何か?

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Segwitを簡単にいうと、データを圧縮してひとつのブロックに入るトランザクションの量を増やすことです。

先に話したスケーラビリティ問題を解決するには、10分毎に承認されるトランザクションを増やせばいいわけです。それを上記の方法で、ブロックチェーンのルールに変更を加えることなく(フォークすることなく)実現できるのがSegwitというわけです。

逆に、ビットコイン・キャッシュは、スケーラビリティ問題を改善するためにブロックサイズを拡張してブロックチェーンのルールを変更したからフォークしたわけです。

■「ライトニング・ネットワーク」とは何か?

また、Segwitは単なるスケーラビリティ問題の解決するだけのものではありません。ビットコインの次の革命と呼ばれることもあるライトニング・ネットワークという機能を可能にする実装でもあるのです。現在、専門的な解説以外ではあまり語られていないようなのですが、これはけっこうすごいです。

ライトニング・ネットワークを簡単にいうと、ビットコインで小額決済ができるようになる仕組みです。

前記したようにビットコインの取引は最低10分はかかってしまいます。例えば100円分の決済をするだけでも10分(もしくは何時間)も待たされてしまい、少なくない手数料を取られてしまうのでは、実用的であるはずがありません。それを解決できると目されている技術がライトニング・ネットワークというわけです。

ライトニング・ネットワークについて詳しく知りたい方は、こちらの記事(ビットコイン開発のど真ん中にいるBlockstreamのサムソン・モウ氏がTechCrunch Tokyoに登壇)をご参照ください。

ビットコインで小額決済ができるようになれば、さらに可能性がひろがりますよね。上記の記事によれば、サイドチェーンを使って0.00000001BTC(約0.004円)からの少額決済が可能になるということです。

また、これはライトニングネットワークを使ったものではないですが、日常の感謝の場面で少額のビットコインを贈ることができる仕様をSlack(仕事用LINEって感じのチャットアプリ)に追加できる「OKIMOCHI(オキモチ)」というソフトウェアが公開されました。このようなサービスはわくわくしますよね。

ライトニングネットワークによってこのようなサービスが広がれば、ネットがどんどん楽しくなるような気がします。

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