memorandum
thinking about creation

ポータブル・ゲーム機?パソコン?―9ドル・コンピュータを積んだ「pocketC.H.I.P」と「PICO-8」

Entry Date _ 2016.05.27
/
ModifiedDate _ 2016.06.28

新しいガジェットを注文したので紹介しておこう。pocketC.H.I.Pというガジェットだ。出荷は6月予定となっている。

■pocketC.H.I.P

このガジェットは、カリフォルニア州オークランドに拠点を構えるNext Thing co.が開発した、ポケットに入るサイズのゲーム機である。でも、単なるゲーム機ではなさそうなことは、物々しいQWERTYキーボードでお気づきのことだろう。ゲーム機などという狭いカテゴリに収まるようなものではなさそうだ。

pocketC.H.I.Pは、KickStarter で目標金額の何倍もの投資額を集めた、たった9ドルのシングルボード・コンピュータ「C.H.I.P」を、4.3インチ480×272ドットのモニタとQWERTYキーボード、さらにバッテリーを内蔵した筐体に入れたポータブル・コンピュータと言った方が正しいはかもしれない。OSはDebianベースのLinuxだ。

■C.H.I.Pのスペック

C.H.I.Pは、1GHzのR8プロセッサー、512MのRAM、4GBのストレージ、WiFiおよびBluetoothを内蔵したシングルボードのコンピュータで、なんとハードウェアまでもがオープンソースなのだという。

9ドルという価格は、Raspberry Pi Zeroの5ドルと比べると驚きはないかもしれないが、C.H.I.PにはRaspberry Pi Zeroに付いていない、WiFiおよびBluetoothがあらかじめ内臓されている。その代わりHDMI出力はないのだが、HDMIとVGA出力のアダプタをオプションで購入することもできる(ビデオ出力はあらかじめ内蔵されている)。

■同梱されているという「PICO-8」とは何か?

pocketC.H.I.Pは「PICO-8」で開発された大量のインディーズ・ゲームが遊べるようになっている。

PICO-8とは、128×128ドット16色のレトロスタイルなゲームを制作できるゲーム開発ツールのことで、単体で14.99ドルで販売されている。pocketC.H.I.Pにはこの開発ツールも同梱され、ゲームを改造したり、新たにゲームをつくったりできるようになっている。

  • Sprite
  • Map
  • Sfx
  • Music

開発言語はluaという聞き慣れない言語。もともとはBASICが積んであったそうだ。この辺のことは、PICO-8のファンジン(PICOZINE#1)に詳しく書いてあったので、興味ある方はご参照いただきたい。ココからダウンロードできる。

また、PICO-8で作ったゲームは、オールド・ゲーム機にならって「カートリッジ(Cartridge)」と呼ばれ、配布することができるだけでなく、WEBに公開して遊ばせることもできるようだ。この辺は実機が届いてから、あらためて調べてみることにする。

このPICO-8、Pico Pico Cafeという吉祥寺にあるカフェを拠点に活動するLexaloffle GamesのJoseph White氏が開発したソフトで、つまり開発者の方は外国人だが日本発のソフトなのだ。Joseph White氏は、自らのソフトウェアをファンタジー・コンソール(fantasy console)と呼んでいる。

■pocketC.H.I.Pの購入

pocketC.H.I.Pは公式サイトのストアページから購入申し込みできる。本来69ドルのところ現在49ドルで購入できる(2016/5/27現在)。私が注文したときは送料$11で合計$60(6千6百円くらい)だった。モニタに出力したい場合は、$15のHDMIアダプタも同時購入しておくのがよいかもしれない。

届きしだい、また報告したいと思う。

Category

memorandum index